今日は最近のフィットネスクラブのスタジオプログラムで主流の「ダンスエアロ」に関して言及していきたいと思います。
目次
ダンスエアロとは
youtu.be約10年前から流行ってきたエアロビクスプログラムの一つで、名前の通りダンスとエアロビクスを掛け合わせたものです。(ここでいうダンスはストリートダンス的なダンスで)
エアロビクスのベースにダンスの要素を加えたもので、健康的なイメージのエアロビクスをよりスタイリッシュにかっこよくしたイメージですね。正確な定義がないのが言及の予知を感じさせます(笑)
服装はどちらかというと身体のラインを見せるエアロビクスに対して、ダンスエアロはスエットや大きめのTシャツなど、ストリートファッションの格好でやっています。
ダンスエアロとエアロビクスとの比較
youtu.be真っすぐの姿勢で行うエアロビクスと比較して、ダンスエアロは腰や肩も連動させることでエアロビクスと異なった脂肪燃焼効果があると考えています。
例えばうちの母親はエアロビクスを5年くらいやっても体型が変わらなかったものの、ダンスエアロをやるようになってから、体重がみるみる変化!実話です(笑)
まとめるとこんな感じ
種類 |
有酸素効果 |
服装 |
姿勢 |
根源 |
エアロビクス |
有り |
健康的 |
真っ直ぐ |
有酸素運動 |
ダンスエアロ |
有り |
ストリート系 |
腰・肩を動かす |
有酸素運動orダンス |
なぜエアロビクスよりもダンスエアロなのか
はっきり言って都会のスポーツクラブはほぼエアロビクスでなくダンスエアロだそうです。エアロビクスと表記されていて内容はダンスエアロというのはよくある話です。
なぜここまでダンスエアロが主流になったのか理由をいくつか考えました。
①かっこいい

(写真はあまり関係ございません)
ダンスエアロは見た目がかっこいいです。私はエアロビクス選手でありながらストリートダンスをガンガンやってきたので、めちゃめちゃ好きです(笑)
かっこいいファッションで、ダンサーになった気分で踊れる。最高!
②痩せる

母親の例もそうですが、腰を動かすことによって、体幹部の筋肉に刺激を与えることとなります。体幹の筋肉を動かすと脂肪燃焼効果は上がってきます。更に足を動かすことを止めないエアロビクスの良さを生かしているので、痩せられるんです。具体的な研究データはないんですが、エアロビクスで痩せられない人がダンスエアロで痩せるケースは多いようですね。なんて効率的。
③音楽性
ダンスエアロはストリートダンスの要素も入っているため、有名な邦楽などに合わせて踊ることも多いです。曲の流れに合わせて振り付けをしたりもとても楽しい!
というようにダンスエアロ、最高なんです(笑)
ダンスエアロのハウスダンス化
ですがこのダンスエアロ、もともと海外から広まったのですが結構難しいんです。
理由は最近のダンスエアロのステップがハウスダンス化していることにあります。ハウスダンスはステップをリズム変化させながら、巧みに動かしていくダンスなので、慣れないと出来ないんです。そして一度動き間違えたらついていけない(笑)
見た目はハウスダンスをノンストップで踊っているような感じですね。
インストラクターやクラスのレベルにもよりますが、コンベンション等でされる内容は私もついていけなかったです泣
自分も苦手なのは置いておき、私はこれにメリットを感じていません。
インストラクターのショーケース化

ハウスダンス化されて強度でなく難度があがったと感じるダンスエアロですが、その他の問題もあります。
ダンスエアロはまだしもZUMBAやその他プレコリオのレッスンをするインストラクターが全員エアロビクスの養成を出ていると思っていたら、そうではありません。
エアロビクスの理論を学ばずに、ダンスエアロやZUMBAなどのプレコリオのレッスンしているインストラクターも少なくないようで驚きました。
実際そのようなダンサーさんがやっているZUMBAを受けたことありますが、なかなかひどかった…お年寄りもいらっしゃったのに危険な動作、どう動いたら良いのかわからないキューイング…思わず逃げたくなりました。
「最近の若いインストラクターはダンスの格好で、周りを見ず、難しい動きで自分のショーケースのように踊っている」という意見もあります。
そもそもボトムアップ式の指導をしているエアロビクスに対し、トップダウン式のストリートダンスの要素が入っているとしたら、可能性は否定できないですね。ダンスは自己陶酔しやすい傾向もあります。
フィットネスの原点に立ち返ろう

そもそもスタジオに来るお客さんって楽しく健康になりたくて来てるんですよね。インストラクターの養成をして頂いた際、フィットネスとは「安全で効果的で楽しいもの」であると学びました。
難しいことを出来るようになることも楽しみの一つになると思います。難しいことを出来るようになる喜びと安全・健康がリンクしていれば最高です。ですがこれをはき違えるインストラクターがいるのは問題です。
エアロビクスをクラシカルなものに
エアロビクスが衰退した理由に私はファッション性が大きな要因であると仮説を立てています。そして今のダンスエアロにもその波は来ると考えています。だとしたら流行に流されないで、残っていくクラシカルなものって何なのでしょう。
私はクーパー博士のエアロビクス理論で提唱された、最高で最良の「エアロビクス運動」にあると考えています。
「エアロビクス運動」って言うくらいなのでそもそも踊るだけではなく、水泳やウォーキング、ランニングを含めた一定の心拍数を保つ運動を指しているんです。
踊りをツールとしてその理論を体現化した「エアロビクスダンス」の原点を大切にしてほしいです。
エアロビクスのクラシカルな部分を定着させ、フィットネスの定義を追求していくことが、多くの人々に健康と喜びを届けられるものに繋がると思っています。
それを提供していくインストラクターは心身共に健康的で、お客さんの視点で物事を考え、リードしていけるような人が良いですね。
私もそうありたいといつも思っています。
最後に
私は学生でインストラクターとしては未熟で経験も知識も薄く、偉そうにものを言える立場ではありません。ベテランの先生方からすれば、現場も十分に知らない私の意見には、偏りはあるでしょう。
ただ私は大好きなエアロビクスの今の方向性に疑問を抱いています。
ストリートダンスもやってきたからこそ、エアロビクスの確固たる魅力を追求し、伝えていきたいと思っています。
日本のフィットネスインストラクターが世界に出ていけるようになった時代に、自分がどう時代の流れを読んで、世界で活躍していけるのかも考え続けていきたいですね。
まだまだこれからっ
こんなこともやっています♡
「参加者募集」12月24日夜、空いてしまった皆さん、一緒にトリスマスエアロパーティしましょ♡詳細後日連絡!
毎年オフシーズンなのにエアロで埋めていく感じね(^ω^)しあわせだ。
*ワセジョプロジェクトを諦めたわけではありません
— 鳥巣愛佳 (@aikaearo) November 23, 2015